報告日:2021年1月6日
インフルエンザの年間死者数はどのくらい?
2018年のインフルエンザによる死亡者数は、厚生労働省が毎年発表している人口動態統計によると3,325人であったと発表がされています。
この年、米国では1万人弱の死亡者数が報告されており、日本と比較すると死亡者数にかなりの差が見られます。
またインフルエンザによる死亡者数として発表されるこの数字には2つの種類があります。
1つは、インフルエンザに感染したことによって死亡した人、つまりはインフルエンザが直接的に死の原因となった人を示しており…3,325人という数値はこれを意味しているものです。
もう1つは、インフルエンザにかかったことによって自分が罹患している慢性疾患が悪化して死亡されたというものです。この2つをあわせた死亡率のことを超過死亡概念といい、WHOが提唱しているのですが、この数値が毎年約1万人程度と厚生労働省では発表しています。
つまり、日本の場合はインフルエンザに感染が直接的な原因となって死亡する方よりも、インフルエンザにかかったことによって自分が抱えている疾患が悪化して死亡される方が多いということなのです。
今年はインフルエンザの感染者数が激減していることから亡くなられる方も大幅に減少すると思われますが…
新型コロナウィルス感染症にも同じ事が言えるのではないでしょうか…毎日死者数のみが大きく報道され不安ばかりが募る訳ですが…新型コロナウィルスが直接的な原因で亡くなられた方が何人で…慢性疾患(ガンや糖尿病等)が悪化して何人が亡くなられたのか…通常のインフルエンザよりも死者数が少ないなど…このような発表をして頂ければ、国民は少しでも不安を解消できるのではないでいしょうか…