報告日:2023年11月8日
行政視察2日目は宮城県牡鹿郡女川町議会へ移動し、災害協定締結後の連携・復興まちづくり・復興時の移住定住施策等について学ばせていただきました。
女川町の復興まちづくりの大きな特徴の一つは、『まちと海の眺望を遮る巨大防潮堤を造らなかったこと』にあり、湾口を囲む国道398号を海側の側面に防潮堤機能を持たせた「兼用堤」を整備し、東日本大震災の津波で浸水した区域は、一定の条件をクリアした建物でなければ居住できない「災害危険区域」に指定されました。
復興計画は「とりもどそう笑顔あふれる女川町」を復興の基本目標に掲げ「防災」「産業」「住環境」「保健・医療・福祉」「人材育成」の5本柱を復興方針に復興期間は平成23年度から30年度までの8年間とされました。
女川町は、「海を眺めてくらすまち」をコンセプトに、安全な高台に住宅地を整備し、女川駅前レンガみち周辺地区に公共施設や商業・業務・観光施設などを集めてコンパクトな市街地を形成し、女川町総合戦略では「使い勝手の良いコンパクトシティの実現」「活動人口をターゲットとした町の担い手づくり」「産業の再生と強化による経済活力の維持」「移住・定住促進に向けた環境 整備」「町民が健康で長く活躍できる意識と機会の創出」の5つの基本目標を掲げています。
いつ来るかわからない災害ではありますが、課題を先送りしないよう議会としても地域の災害発生のリスクが高い課題箇所の解決に向けて精進してまいります。
明日は宮城県仙台市へ移動し、スタジアムパーク構想・SDGSの取組について学びます。